影響とは相互の関わりである

一つの挑戦に対して完了の報告です。


サッカーO-35岡山県選抜の活動を終えました。


終えたと言っても今週末から岐阜県で全国大会が開催されます。
つまり遠征メンバーから漏れ、ベンチ入りが叶わなかったということです。




サッカーを続けていた弟が選抜に入り
岡山県代表として中国大会で輝く姿に刺激を受け
自分ももう一度サッカーをやろうと復帰して
奇しくも今月でちょうど3年。
3度目の挑戦で念願の選抜入りを果たしました。
この間もたくさん怪我もしたし
自分のポジションもなくなってたし
チームも下位リーグへ降格したし、
それでもかつての自分に近づけたくて
一生懸命トレーニングしてきました。

全国大会のピッチに立てないのは残念ですが
この日まで取り組んできた結果によるものであり
何より相手がいる競技なので受け入れるのみです。



選抜チームでの活動だけでなく
セレクションを通してたくさんの影響を受けました。
同年代でありながら未だに県のトップで活躍し、
中には中国地区リーグで活躍する人たちまで。
高校からサッカーを始めた自分にとって
当時は雲の上だった選手たちと一緒に
ボールを追いかけることができました。
社会人になってサッカーを始めたような人も
セレクションに挑戦してきていました。
みんな本当にサッカーが好きなんだなと感じます。



2年前に初めて挑んだセレクションでは
周りの雰囲気に圧倒されました。
それぞれアップの様子を見るだけでわかります。

「うわ、これはレベル高い…」

ブランクや試合勘の欠如を実感していたので
完全に空気に呑まれてしまいました。
そんな自分に声をかけてくれた人がいました。


「えっ、兄ちゃんも受けに来たん?
 でもフツーは上が先に来るもんじゃね?(笑)」

弟と仲良くしてくれているレギュラーの先輩らしく
チームのムードメーカー的な人でした。

「まぁ兄貴はしばらくサッカーしてなかったんで(笑)」



2人がブランクをいじりに変えてくれたおかげで
重苦しく考えなくていいんだ、と
気持ちが和らいだのを覚えています。

その次の年にその人はいませんでしたが
今年またセレクションに来られていて
初めて一緒に代表として活動できることになりました。


いつも口にされていたのが

「こんな上手いメンバーやつらと
 真剣にサッカーできて
 オレほんと幸せだわ~」

緊張して本来の力を発揮できない自分にも

「兄ちゃん、もっと楽しもうや」

と絶えず声をかけてくれました。



上手いだけじゃなく気遣いもできて素晴らしいな




年明けから活動してきた9ヶ月も
ベンチ入りする登録メンバーが発表されることで
いよいよ終わりに近づいてきました。
その人は見事に岐阜へのチケットを手に入れました。


完全に力を発揮できたとは言えないし
怪我もあって満足に動けなかったけど
言い訳なくやり切ってきました。
仕方ない、と思っているとその人からLINEが。

「兄ちゃん残念だったな。
 でも弟と一緒に全国制覇をしてくるから!」

それだけでも嬉しかったのに
こう続けてありました。




「今までは落ちたらもう来ない人ばっかり。
 中には文句言ったりして諦める人とか。
 何度落ちても挑む兄ちゃんの姿は本当に尊敬する。
 おかげでこのチームへの価値観が変わったよ」





ずっと一方的に影響を受けてきたと考えていたのに

向こうも影響を受けていたと言ってくれたのです。



そういえば以前とある先輩が言っていたのを思い出します。

「影響とは相互作用であって、どちらか一方だけではありえない」





そんな最高の仲間たちは全国大会の開かれる
遠い岐阜県まで旅立っていきました。
弟も4年連続で選出されています。

もちろん岐阜まで行ってスタンドから応援します。
過去最高の結果を岡山にもたらしてくれることでしょう。




あなたにはお互い影響を与え続ける誰かがいますか?