岡山の酒米品種『雄町』稲刈り実施①

こんにちは!

 

日本酒で乾杯するほどの日本酒好き!

杉原未来(すぎはら みらい)です。




「2022 Miss SAKE 岡山」

岡山の酒米品種『雄町』稲刈りイベントが10月27日 岡山市南区中畦にて、

開催されました!!

 

 

 

 

 

 

今回の稲刈りは615日に開催された、

2021 Miss SAKE JAPAN」「2022 Miss SAKE 岡山」

〝岡山の酒米品種『雄町』田植え〟のアンサーイベントでもあります。

 

またまた国定農産様が稲刈り真っ只中の時期で大変お忙しい中、圃場を使わせていただきました…!

田植えだけではなく、稲刈りもさせていただけることに重ねてご御礼申し上げます。

 

 

 

 

雄町米は酒米の中で唯一「引っ張りだこになっている酒米」です。

他の品種は需要と供給のバランスが均衡している、もしくは余りある状態になっていると言われています。

一方で、雄町米だけは供給が追いついておらず、引き合いが強い状態が続いています。

雄町米は、品種改良を経ていない「原種」であるために穂の背丈が高く、

加えて、病害虫からの影響も大きく受けるため栽培自体が難しく、生産量を一気に増やすことは厳しい状態にあります。

現在、岡山県内の雄町米の生産量は約2100tありますが、50年前は約59tしかなかったというデータもあるほどです。

戦後の食糧難の時代には酒米の生産を減らし、主食用米の生産を増やしたことで尚更に貴重な存在となり「雄町米は幻の酒米だ」とまで言われた時期もありました。

 

そんな「幻の酒米 雄町米」は、全国の酒蔵さんに「雄町米でお酒を醸したい!」と思わせ、

さらには「オマチスト」と呼ばれるようなファンを多く抱えています。

そんな貴重な雄町米を田植え、稲刈りできるなんて…!

きっと人生で一度しかないと思われる貴重な体験に、胸躍らせながら参加させていただきました。


 

◆手刈り体験

当日は天候にも恵まれ、秋風が頬に心地良い「稲刈り日和」で、

圃場には、よく乾燥した雄町米の長い穂が刈り取りを待っていました。

手刈りには、「2022 Miss SAKE 岡山」の4名に加えて、株式会社中四国クボタ様、全国農業協同組合連合会岡山県本部様の女性社員の皆様、一般社団法人みろくゆがふ代表理事様にもご協力いただき、計8名での手刈りを行いました。

 

 

 

 

 

うるち米の田植えや稲刈りは幼少期から大学時代にかけて経験してきたのですが、まず驚かされたのは雄町米の堂々たる長い穂。

しなやかに伸びた雄町米の穂は150160cmにも達します。

一般的な主食用米の120cm前後の穂と違い、長い分刈り取る際の扱いが難しいと感じました。

途中、国定社長から「農家さんが手刈りをする時は3株分を一気に刈っていますよ」と熟練の技を見せていただく場面もありました。

軽快なリズムで稲を刈る姿に、「コンバインなどの機械が発達していない頃は、農家さんは皆が手刈りをしていたのだ」という事実を連想しました。

何をとっても農家さんには頭が上がりません。

 

 

 

 

 

私は10分もしないうちに額から汗が吹き出し、クボタ様がご用意して下さった麦わら帽子をずらして汗を拭いながらの稲刈りとなりました。

ただ、秋風が吹き抜けると汗もスッと引き、その爽やかな感覚が気持ちの良い時間となりました。

 

 

 

 

◆クボタ自動運転農機「アグリロボ コンバイン DR6130A」デモンストレーション

今回も株式会社中四国クボタ様のご協力によりクボタ自動運転農機「アグリロボ コンバイン DR6130Aデモンストレーションを開催していただきました。

 

 

 

 

 

「アグリロボ コンバイン DR6130A」は私たち8名が15分かけて刈り取った穂の量を、たったの10秒足らずで綺麗に刈り取ってくれました。

雄町米の長い穂を慎重に刈り取るためゆっくりと進行していたとのことですが、アグリロボはもともと秒速1.8mのポテンシャルを持っているため、一般的なうるち米の穂であればもっと早くスムーズに刈り取れるとのことでした。

加えて、衛星が読み取った圃場の情報をメッシュマップとしてアグリロボが読み込み、一番効率的な稲刈りのルートを算出してくれるため、誰でも熟練者のような稲刈りが可能となるのです!

デモンストレーションでは、2022 Miss SAKE 岡山の安藤さんがアグリロボに試乗し、雄町米の長い穂を綺麗に刈り取っていました。

2022 Miss SAKE Okayamaのメンバー全員が、英知の結晶である「アグリロボ コンバイン DR6130A」に興味津々。

見学に来られた農家さん方々もアグリロボに熱視線を送っておられたように見えました。

 

 

 

 

 

◆さいごに

岡山には農業の強みが沢山あります。

恵まれた天候、優秀な品種、整備された土地…。

農業は地の利を生かした産業であり、逆に言えば好条件が揃わなければ成り立たない部分が多い、まるで奇跡を具現化したような産業です。

そんな中で、岡山県の酒造好適米である雄町米の歴史を長く紡いでくださる農家さんがいらっしゃること、それを支える沢山の支援者がいることをもっと多くの方に知ってほしいと考えています。

その一助として、私たちMiss SAKE 岡山はアンバサダーとして「日本酒業界」「農業業界」をもっと盛り上げていけたらと感じました。

 

 

 

 

 

最後になりましたが、

有限会社国定農産様(代表取締役国定豪様)

株式会社中四国クボタ様(代表取締役社長 林繁雄様)

岡山県酒造好適米協議会様(会長藤原一章様)

岡山市農業協同組合様(経営管理委員会会長 宮武博様)

全国農業協同組合連合会岡山県本部様(県本部長 伍賀弘様)

その他、ご協力下さった皆様、イベントにお越しくださった皆様へ、厚く御礼申し上げます。

 

 

2022 Miss SAKE 岡山 準グランプリ
杉原未来(すぎはらみらい)