看板があるということ

『ノーサイドゲーム』という
日曜の夜に放送されている
ドラマをご存じでしょうか?

元日本代表選手の俳優たちが繰り広げる
ガチンコのラグビーシーンが話題です。

 




とっても様になっていますね!
(当たり前か)



池井戸作品らしく
これは決してラグビーが主体の
話ではありません。
どの業界でもあり得る、
まるで世の中の縮図ですね。



アストロズには現役の日本代表という設定で

里村選手

が所属しています。

実業団チームらしく、
普段は会社員として職務をこなし
終業後にチームとしての練習を重ねていきます。

ところがこの里村選手、
ライバルチームのサイクロンズから
引き抜きの話が来てそれを承諾してしまいます。
同じく日本代表チームで活躍する仲間たちが
多く所属する最強サイクロンズにいたほうが
優勝は確実ですし自分の力も発揮でき、
自分をさらに高めることができるということでした。

今年こそ優勝!と意気込んでいたチームメイトは非難します。

「アストロズという看板のお陰で今のお前があるんじゃないかよ」

里村選手は冷たく言い放ちます。

「そんなものはない、全部自分の力で手に入れたんだ」




会社にも辞表を提出して退職が決まったとき、

急に同僚から多くの業務を振られてしまいます。

「こんなの全部やってたら練習できないじゃないか!」

と憤慨する里村選手。

すると同僚はこう言い返します。



「何言ってんだ、今まではアストロズの選手ということで
仕方なくオレたちがお前の仕事を引き受けてたんじゃないか!」


そこで初めて、里村選手はアストロズだからこその恩恵を実感したのです。





みなさんにも似たような状況はないでしょうか?

例えばSMAPにしても、
現状よくテレビで見かけるのは中居さんと木村さんあたり。

決してテレビ局とジャニーズで忖度があったのではなく
SMAPという看板がなくなった彼らには需要がないのかもしれません。
(あくまで個人の感想で本人たちはテレビにこだわってないかも)


仕事を辞めた時、
「辞めるならうちに来ないか?」
と言われる人。
「あの会社にいたから付き合いしてたんだよ」
と言われる人。

独立した人などではひょっとすると

「アテが外れた…」

と考える経営者は多いのかもしれません。


そこに居る時には気づけない何かしらの看板というものが
働いている可能性は常に考慮する必要がありそうです。




あなたはその肩書がなくなっても必要とされる人材ですか?